be-in

映画館やDVD等で観た映画の感想を綴っています。 ネタバレが含まれることも多いのでご注意下さいねm(__)m

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

イゴールの約束

イゴールの約束 イゴールの約束
ジェレミー・レニエ (2004/11/20)
紀伊國屋書店

この商品の詳細を見る


ストーリー
不法滞在外国人の違法就労の斡旋・売買をする父を手伝うことに罪の意識を感じることのない15歳の少年イゴールは自動車修理工場で働いていた。ある事故で瀕死の重傷を負った外国人労働者とひとつの約束をしたことをきっかけに、イゴールの内面に多くの葛藤が溢れ・・・。

罪の意識もなく、父親に従属して来た少年は、ひとつの約束をきっかけに、苦しみながら真実へと向き合っていく。
深い洞察力と厳格な眼差しによって、少年の通過儀礼を描き出すダルデンヌ兄弟の傑作(DVD解説より)

96年、カンヌ映画祭で国際芸術映画評論連盟賞を受賞した作品です。
ダルデンヌ兄弟の作品は『息子のまなざし』を観て衝撃を受けたのですが、そのダルデンヌ兄弟がドキュメンタリーから初の長編劇映画進出作品となった作品です。
音楽や解説・余分な会話を排除した作風は最初からのようです。

****** ネタバレ注意 ******

労働者階級の小さなコミュニティーの中で、違法である父の仕事を当たり前のように手伝っている時、事故により一人の不法滞在の労働者が死亡してしまう。
揉め事を嫌った父の指示に従いその死体を隠蔽する手伝いをするが、瀕死の労働者アミドゥから頼まれたひとつの約束「妻と子を頼む」が心に引っかかるイゴールだった。
父ロジェは、1週間以上行方の知れない夫を心配するアミドゥの妻アシタとその幼い息子が目の前からいなくなれば揉め事から開放されると考えている。
父の言いつけを守ればアミドゥとの約束を果たすことは出来ない。
アミドゥとの約束を守ることは父を裏切ることになる。

自動車修理工場で働くイゴールにその工場の主が溶接の技術を教えようとしている時に、違法な仕事を手伝わせるために父ロジェがやって来て連れ去ってしまうのです。
結局、父の仕事の手伝いのために遅刻や早退ばかりのイゴールは工場をクビになってしまうのですが、普通の親なら・・・と考えさせられるシーンであり、それだけ荒んだ環境なのだとマザマザと感じる場面でもあります。
違法就労であるという負い目から強い事の言えない相手から金を取り立てる仕事を手伝い、それを特に負い目にも感じることはなかったイゴール。
外国人を騙し、警察に引き渡すという仕事を手伝ったイゴールに金の指輪を褒美のように渡す父ロジェ。

アミドゥの死をきっかけに・・・というより、その後の父ロジェの対応に、自我の目覚めたイゴールが疑問を抱いた・・・と言う事なのでしょうが、相変わらず解説もその心情を表す台詞もなく、雰囲気を感じさせる音楽すらも排除した映像は、ただ淡々とドキュメンタリーのようにそれぞれの瞳を映し出します。

父に反抗してアシタを助け匿うイゴール。心を開かないアシタ。
そのまま戻れば父に殺されるほど殴られるのは解り切っている。
どうにもならない状況の中で思わずアシタに抱きついて泣くイゴールが、健気でとっても哀れに感じます。

もう少しで、すべの思惑通りアシタを親戚の元へ送り出せるその時に全てを告白するイゴール。
何も言わずイゴールを見つめるアシタ。
地下道を、来た道を戻る彼らのこれからを思うと、何ともやりきれない思いばかりが募ります・・・。

『ロゼッタ』は未見ですが、昨年のカンヌのパルムドール受賞作品『ある子供』も楽しみです。

監督:リュック=ピエール・ダルデンヌ/ジャン=ピエール・ダルデンヌ
出演:ジェレミー・レニエ/オリヴィエ・グルメ他

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

ブログ内検索

おみくじ~♪

カウンター

最近の記事+コメント

管理人ゆ~こ♪

ゆ~こ♪

Author:ゆ~こ♪
映画の感想はかなりネタバレしていることがありますのでご注意!

時々我が家の3ニャン達のドリフのコントのようなズッコケ話もご紹介致します。

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

右サイドメニュー

マウスを置いてみて♪

ブロとも一覧


■ ブログ名:にゃんこ日和

預りっ子クラブ

ブロとも申請フォーム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最近の記事

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。