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熊座の淡き星影

熊座の淡き星影 熊座の淡き星影
クラウディア・カルディナーレ (2006/06/24)
紀伊國屋書店

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ストーリー
結婚まもない国連に勤める米国人の夫アンドリューとNYへ向かう途中、故郷ヴォルテッラの実家を訪れたサンドラ。裕福なユダヤ人家庭に育ったサンドラにはこの故郷ヴォルテッラに数々の秘密を持っていたのです。
サンドラの父はユダヤ人科学者だったのですがアウシュヴィッツで非業の死を遂げ、密告したのは母と義父ではないかと疑っていたのです。
たった1人の弟ジャンニとはとても仲が良かったのですが、ある理由からこの4年間音沙汰もなく離れていたのですが、この曰くつきの屋敷で再会を果たすのです。。。

この美しいタイトル『熊座の淡き星影』は、弟ジャンニの描いた自伝的私小説のタイトルともなっています。
美しいといえば映像の本当に美しい事。ヴィスコンティ唯一のミステリアスな作品ですが、多くのミステリアスな雰囲気はこのトスカーナ地方のヴォルテッラの荒涼とした風景、ドアの多い古い大邸宅などのロケーションが醸し出しています。
冒頭、NYへ旅立つ2人の送別会に集まった人たち。英語やフランス語の飛び交う洗練された人たちとの最先端の生活が垣間見えます。オープンカーに乗ってNYへ向かう途中、彼女の故郷へ立ち寄るのですが、そこからはまるで別世界。時代が止まってしまった様な光景へと転換してしまいます。ジャンニ曰く、『死すべき運命にある』街なのです。
豪華な調度品の飾られた大邸宅には老女中が1人残っているだけだったのですが、維持管理も大変だという事で広大な庭園を町に寄付し、父の胸像の除幕式を執り行う事にしていたのですが、親戚は勿論不仲で再婚後精神を病んでいる母や義父も参加しないという状態。
幼少のころから仲の良かった弟ジャンニとはこの4年ほど音沙汰もなかったのですが、急に現れ姉弟は久しぶりの再会を抱き合って喜び合うのです。
最初のパーティーで老ピアニストが弾くセザール・フランクの『前奏曲、コラールとフーガ』。この曲を聴いてサンドラの瞳に翳りが現れます。この曲は母親の部屋に入る時、そして久々の母の対面の時、そして元ピアニストだった母が叩きつけるように弾くのもこの曲です。
ヴィスコンティの作品に多く観られる貴族社会や家族の崩壊を描いた作品となっていますが、品のある耽美的な美しい映画に本当に見惚れてしまいます。
今夏にはこちらでも公開されていたのですが、またもや改めて劇場で観ておけばよかったと後悔してしまう作品となってしまいました。
姉弟の疑っている父の死に対する疑惑やこの姉弟の秘密も、ミステリーというほどの秘密ではないので内容を書いてしまっても問題ないとは思うのですが、それも含めて最初からヴィスコンティの世界にどっぷりと浸って欲しいと思います。
この作品も色んな人に観て貰いたい作品です。

       ジャコモ・レオパルディ『追憶』より。。。

          熊座の淡き星影よ
          私にはとても信じられない
          父の庭園の上にきらめくお前たちに
          こうして再び会えるとは
          幼い日を過ごしたこの館の
          喜びの終焉を見たこの窓辺で
          きらめくお前たちと
          こうして語り合えるとは


監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:クラウディア・カルディナーレ/ジャン・ソレル/マイケル・クレイグ

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