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映画館やDVD等で観た映画の感想を綴っています。 ネタバレが含まれることも多いのでご注意下さいねm(__)m

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地獄に堕ちた勇者ども

地獄に堕ちた勇者ども 地獄に堕ちた勇者ども
ダーク・ボガード (2006/02/10)
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ストーリー
ナチスが台頭し始めた1933年の冬、ルール地方に勢力を持つ鉄鋼王、エッセンベック家の集いの夜、当主が何者かの陰謀によって暗殺される。この事件を契機に起こる一族の跡目相続の骨肉の争いと、それによって漁夫の利を得ようとする陰険なナチス親衛隊の存在を描き出す。

1933年代冬のドイツ、ルール地方に勢力を持つ鉄鋼王ヨアヒム・エッセンベック男爵の誕生会に一族が集まります。
相関図を作成した方が解りやすいと思うのですが、頂点に製鉄所の経営者である男爵。
男爵の戦死した息子の未亡人ソフィーと息子のマルティン。このマルティンが唯一男爵の直系に当たります。
男爵の甥コンスタンティンと息子のギュンター。コンスタンティンはナチスドイツの突撃隊の幹部でもあり、息子のギュンターは学生。
男爵の姪エリザベートと夫ヘルベルトと2人の娘、ヘルベルトは旧ドイツ主義。
男爵の親戚のナチスドイツ親衛隊幹部のアッシェンバッハ。
男爵の製鉄会社のフリードリッヒ。このフリードリッヒとソフィーは長年の愛人関係にあります。
主な登場人物は以上です。
冒頭これらの人たちが一堂に会し男爵の誕生日のお祝いにと、エリザベートとヘルベルトの娘たちは詩の朗読をし、ギュンターはチェロを演奏し、マルティンはマレーネ・ディートリッヒを真似た女装で歌を歌い始めます。(このヘルムートが驚くほど妖艶で、これを観るだけでも価値があります)
その時国会議事堂が炎上していて共産党員が逮捕されたとのニュースが入ります。明らかにナチスの策略で、旧ドイツ派へのけん制なのです。
この男爵家の中でも後継争いを皆が策略していたのです。
男爵が副社長にコンスタンティンを指名し、時代もあるのであの紳士(ヒトラー)との摩擦を避けたかったという思惑もあったのです。
旧ドイツ派のヘルベルトはそうなると蚊帳の外。自分は後継から外されたことが解り席を立ちます。
最初の策略に嵌ったのはそのヘルベルトで、その夜、男爵の射殺体が発見され、側にヘルベルトの銃が置いてあったのです。
フリードリッヒはソフィーの力とアッシェンバッハの協力の下、ヘルベルトを陥れようとしていたのです。
アッシェンバッハの協力により、親衛隊が駆け付けヘルベルトを逮捕しようとしたのですが、間一髪で逃げることに成功します。
マルティンはいきなり筆頭株主となってしまった重圧のため、人目を避けながら娼婦オルガの元に通っていたのですが、やがて目的は隣の部屋の少女に会うことに変わっていくのです。
そしてその少女に手を出してしまい、その少女は首吊り自殺をしているところを発見されるのです。
その少女がユダヤ人であることが解り、秘密警察も動き出します。
時代背景が40年以降くらいだったら事件にもならなかったのでは?と考えると怖ろしい思いもしました。
コンスタンティンはその弱みに付け込んで、マルティンを脅し、陥れようとするのです。
突撃隊幹部のコンスタンティンが実権を握ると、親衛隊幹部のアッシェンバッハは武器が調達出来なくなることから、突撃隊の湖畔での休暇の隙を狙い、乱痴気騒ぎのパーティーで酔い潰れた突撃隊員たちをコンスタンティン諸共惨殺してしまうのです。
その親衛隊の中には冷酷な顔をしたアッシェンバッハとフリードリッヒもいたのです。
アッシェンバッハの巧みな話術にまんまと乗ってしまったマルティンはやがて優秀な突撃隊員となっていくのですが、その際、母親の愛情がいつも自分ではなくフリードリッヒに向けられていたこと、自分から何もかも奪い、自分の家名までもフリードリッヒに与えてしまおうとしている母への憎悪が爆発するのです。
そんな時、突然ヘルベルトが戻り、自分は無実であること、自分が口を開けば困る人間がいること、自分の元へ来るはずだった妻と娘たちはそのまま収容所に送られたこと、妻が死んだこと、娘達を助けるためにゲシュタポの許へ行くことを告げ出て行き、後日娘達が戻ってきたのです。
麻薬にも手を出していたマルティンは母を罵り、母を犯します。その後ソフィーは普通の神経ではいられなくなっていくのです。
フリードリッヒとソフィーの結婚式の席、エッセンベック家はアッシェンバッハが全権を握り、操り人形のようにナチ党員になったマルティンの友人や娼婦を集めて行われます。
式が終り、別室にフリードリッヒとソフィーを連れて行ったマルティンは二人の前に無言で毒入りカプセルを置いて出て行くのです。。。

ヴィスコンティの作品をあまり観たことがないときにこの作品を観ることが出来て、最初の感想はウキャ~~♪ ヘルムートォ~~な感想だったのですが、再見してもやはりヘルムートのための作品だといえると思います。
前半のマレーネ・ディートリッヒの真似をして女装するシーンの妖艶なこと。自分の祖父であり、偉大な家長である男爵の誕生日の席にそのような余興をするマルティンの性格を思いっきり前面に出すことに成功していると思います。従姉妹の少女達とかくれんぼをし、その際の従姉妹を見る目つき。その後の展開を想像することすら出来るようなシーンです。
重圧に逃げ隠れする小心な部分と洗脳による人格の変換。
全ては母親の優しい愛情を受けることがなかった幼少時代から来ているのでしょうか。。
ヴィスコンティってこういう少年時代を送ったのかしら?などと考えたりしてしまいました(^^ゞ
印象的な突撃隊員達の湖畔での乱痴気騒ぎのシーン。相当長かったのですが、権力に溺れ、酒を飲み、女をはべらせ、化粧をし、踊り、やがて酔い潰れ男同士で部屋に消えていく。
その時代の狂気を目の当たりにしたような気がしました。
豪華な衣装・装飾品・屋敷・優雅な身のこなし、そして救いようのない程悲惨な家族の崩壊。
何度観てもため息の出る作品です。美しさと悲惨さとに・・・

監督・脚本:ルキノ・ヴィスコンティ 
出演:ダーク・ボガード/イングリッド・チューリン/ヘルムート・バーガー/シャーロット・ランプリング他

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