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映画館やDVD等で観た映画の感想を綴っています。 ネタバレが含まれることも多いのでご注意下さいねm(__)m

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揺れる大地・海の挿話

揺れる大地 海の挿話 揺れる大地 海の挿話
ルキノ・ヴィスコンティ、ジュゼッペ・アルチディアコノ 他 (2006/01/28)
紀伊國屋書店
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ストーリー
網元の搾取に苦しむ漁師たちに組合結成を呼びかける青年アントーニは、網元と結託する警察に捕まる。釈放後、非協力的な村民をしり目に独力で漁に出、これを事業として軌道に乗せるが、ある日大時化に襲われ全てを失う。

ネオ・レアリズモの代表作といわれている作品です。
プロの俳優を一切使わず、シチリア島アーチ=トレッツアの漁師を起用し、オールロケで作られた作品です。

アントーニは父を漁で亡くし、祖父や母に沢山の兄弟・姉妹と助け合って貧しい中で島の仲間たちと漁をして暮らしています。
僅かなパンを食べ重労働をし、僅かなパンを得る毎日。それは中間で搾取する仲買人のせいなのです。
多くの島民もそれは承知しているのですが、先祖代々そうやって暮らしてきたのです。
青年たちはそれに我慢が出来ず反抗したのですが、結局逮捕されてしまいます。
そうすると、仲買人たちは漁をする若者がいなくなり、商売は上がったり。結局仲買人たちの思惑もあり、アントーニたちは釈放されるのです。
他の多くの人たちはそれを喜びますが、アントーニは自分たちがいなければ仲買人たちも困るのだということに目をつけ、たった一つの財産である家を担保に入れ、仲買人を通さず独立して自分で商売することにしたのです。
運命も味方をし、最初の漁でいわしの大群に出くわし大漁。
軌道に乗ったかのように見えるのですが、所詮水物。
ある日風のある日に漁に出たまま海は大時化となり、帆も網も失い船も操業出来る状態ではなくなり命からがら戻ってきたのです。
その後の島民も仲買人たちも彼ら家族には冷たく、誰の援助も受けられないまま、元より酷い状態に陥ってしまうのです。
こういう人たちの一部が都会に夢を託して出て行った人生が『若者のすべて』ということになるのでしょう。

ヴィスコンティって酷い人だなぁと思うのが(笑)このアントーニも独立し、彼女も自分との結婚に前向きになってきているように見え、すべてがうまく行きかけた矢先にすべてを奪ってしまうのです。
家を差し押さえに来た日に次男コーラは家族に内緒で家を出て、儲けたら必ず戻ると家族の肖像画に誓って出奔し、その後おじいさんまでもが倒れてしまうのです。
家族は崩壊、プライドさえも捨て、それでも家族のために、自ら生きていくために、ボロを纏いまた漁に出て行くアントーニ。
ラストの仲買人たちの声高な高笑いを聞き、憤りを感じない人はいないとは思いますが、やりきれない思いが残る作品となっています。

素人俳優を使ったことにより、痩せていても筋肉質な力強い肉体、それぞれの顔から滲み出る思い・表情など、美しい映像とあいまって内容のやるせなさと共にとても印象深く心に残る作品となりました。
これだけの貧困を描いたリアルな映像の中にも気品というか崇高さを感じるというのが凄いです。

監督・原案:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:アントニオ・アルチディアコノ/ジュゼッペ・アルチディアコノ他

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