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映画館やDVD等で観た映画の感想を綴っています。 ネタバレが含まれることも多いのでご注意下さいねm(__)m

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ルシアンの青春

ルシアンの青春 ルシアンの青春
クロード・ネジャール、パトリック・モディアノ 他 (1999/12/17)
ポニーキャニオン
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ストーリー
連合軍がフランスのノルマンディ上陸作戦を開始した1944年6月。17歳のルシアンは、フィジアックの町の病院で掃除夫として働いていたが、休暇で家に帰ってみると、家は人手に渡り父はドイツ軍の捕虜となっていた。レジスタンスに加わろうとしたが隊長に拒絶される。
病院へ戻る途中、外出禁止時間であったため拘束され連行された場所はゲシュタポの本部で、酒を勧められ聞かれるままに知り得た情報を話したことから、やがてゲシュタポの手先となっていく。
権力や財力を手に入れたと勘違いをしエスカレートしていた時にユダヤ人の美しい少女フランスと出逢い・・・。

冒頭、病院で掃除などの下働きをするルシアンが休暇で家に戻るシーンが、戦時下とは思われないほどの美しい田舎の長閑な風景の中、ジャンゴ・ラインハルトの軽快なギターで始まります。
ラストも本当に美しい山間部の長閑な風景。
その美しい前後に挟まれた話は、ごく平凡な少しだけ思慮の足りない17歳の青年が巻き込まれた、これも戦争の犠牲と言えるのしょう。
誰の心の中にもあるようなちょっとした欲望や、ちょっとした意地悪な心境。
その置かれた環境ゆえ、こうも残酷なことになってしまうのですねぇ。
レジスタンスに参加したいというのは、時代の流れの中では青年らしい当然の心境なのかもしれません。

レジスタンスのリーダーは、元教師であったため、ルシアンの思慮の足りないことを知っていたのか無下に断るのです。
青年の純粋な気持ちは大事ですが、レジスタンスという地下組織にはやはり向き不向きがあるのかもしれません。
失意のまま病院へ戻ろうとしたルシアンは、外出禁止時間であったため拘束されます。
連行された場所がゲシュタポの本部。
善悪以前に華やかで景気のよさそうな雰囲気に単純に憧れたのでしょう。
この辺の思慮のなさは、教師の意見が正しかったことを物語るようで苦笑いを浮かべてしまいます。
やがてゲシュタポの手下として働くようになるのですが、その身分を明かすと何もかもがまかり通る時代。
それは自らが向上したような錯覚をルシアンに感じさせたのです。
人間の愚かさ、残酷さ。反面こういう部分は誰の心の中にもあるように思います。
人を愛することによってルシアンの考え方が変わったのならまだしも、勿論疑問は絶えずあったのだと信じたいのですが、愛する人を守るためというよりは、単純にある出来事に対する義憤からのように見えてしまったのがこのルシアンらしさとも見える部分です。

今の17歳の青年で自分の進む道を知っている人は多くはないと思います。
私の17歳の頃も一番不安定な時期だったように思います。
逃亡先の山間部でのフランスとルシアンの様子は、始めてのその年齢らしい無邪気な表情を見ることが出来るのです。
時代さえ違えば・・・、戦争さえなければ・・・と。
ルイ・マルの『さよなら子供達』は自伝的な映画と聞いていますが、この作品の後にもっと厳しい口調で反戦を訴えたのでしょう。
ラストシーンの美しい雰囲気の中、なんともやりきれない思いを感じずに入られません。

ルシアンを演じたピエール・ブレーズは一般公募で選ばれた全くの素人だそうです。
根っからの不良ではなく、どこにでもいそうな思慮の足りない若者の姿を好演しています。

監督:ルイ・マル
出演:ピエール・ブレーズ/オーロール・クレマン他

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