be-in

映画館やDVD等で観た映画の感想を綴っています。 ネタバレが含まれることも多いのでご注意下さいねm(__)m

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

善き人のためのソナタ

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション 善き人のためのソナタ スタンダード・エディション
ガブリエル・ヤレド、ウルリッヒ・ミューエ 他 (2007/08/03)
アルバトロス
この商品の詳細を見る


監督・脚本:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
音楽:ガブリエル・ヤレド

出演:ウルリッヒ・ミューエ/マルティナ・ゲデック/セバスチャン・コッホ/ウルリッヒ・トゥクール他

公式ページ

1984年、壁崩壊前の東ベルリン。反体制派の監視を大規模に行っていた国家保安省(シュタージ)の局員ヴィースラー大尉は国家に忠誠を誓う真面目で優秀な男。シュタージ文化部部長グルピッツから、反体制的疑いのある劇作家ドライマンとその同棲相手の舞台女優クリスタを監視し、反体制の証拠を掴むよう命じられる。さっそくドライマンのアパートには盗聴器が仕掛けられ、ヴィースラーは徹底した監視を開始する。
ある日、シュタージによってあらゆる創作活動の権利を剥奪され、無力感にとらわれている演出家イェルスカがやって来て、ドライマンに“善き人のためのソナタ”という曲の楽譜を贈る。「この曲を本気で聴いた人は、悪人になれない」という言葉と共に。。。
盗聴器を通して聞こえてる来る人間味に溢れた言葉、交わされる愛、そして、ドライマンがピアノで弾いた“善き人のためのソナタ”という曲を耳にした時、ヴィースラーの心は激しく揺さぶられてしまうのだった。

***** ネタバレ注意 *****

2006年アカデミー賞の外国語映画賞を受賞し、ヨーロッパ映画賞では作品賞、男優賞、脚本賞を受賞した作品で、監督はこれが長編第1作目の弱冠33歳の新鋭フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。
主演は自らも監視された経験を持つというウルリッヒ・ミューエ。

ドイツ映画ってちょくちょく観るのですが、『暗い日曜日』『トンネル』『白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-』等々好きな作品も多いです。
これらの作品の多くは被害者(=一般庶民側)の話が多いけど、これは加害者側の1人の内面の変化を描いた作品となっています。

1984年、東ベルリン。
国家はシュタージの監視下にあった。
10万人の協力者と、20万人の密告者が、全てを知ろうとする独裁政権を支えた・・・

要するに回りは敵ばかり。
ちょっとの油断が、文字通り命取りになってしまう。

そんな中、反体制の証拠を掴むべく盗聴をしていたその会話の中に、少しずつ心を揺さぶられていくヴィースラー。

「この曲を本気で聴いた人は、悪人になれない」と言うけれど、盗聴を初めて暫くしてから、交代して自宅へ帰るエレベーターの中での子供のとのやり取りの印象的なシーンは既にヴィースラー大尉の内面の変化が手に取るように感じられるシーンとなっています。

「おじさんはシュタージの人?」
「シュタージを知っているの?」
「うん。友達を刑務所に送る悪い人だとパパが言っていたよ。」
「(お父さんの、もしくはファーストネーム?)名前は?」
「僕の?」
「・・・・(少年が手に持った)ボールの。」

映画ではその後のベルリンの壁の崩壊等、数年があっという間に過ぎて行きますが、一線から退かされたその後のヴィースラーの人生を思うとやり切れません。

そして、ラストシーン。
“我が人生に悔いはなし”と、目が語ったと思います。

とにかく極端に台詞が少なく、目だけが雄弁。
ウルリッヒ・ミューエが本当に素晴らしかったです。


最近、大御所の訃報が相次ぎました。
イタリアのミケランジェロ・アントニオーニ監督、スウェーデンのイングマル・ベルイマン監督、フランスの名俳優ミシェル・セロー氏。
それとこの作品で主演を静謐に演じたウルリッヒ・ミューエはまだ54歳という若さで7月に癌で急逝されました。
ご冥福をお祈りしたいと思います。


Comment

深夜にお邪魔しますよん♪ 

心に残る映画でしたねー・・・
でで、セバスチャン・コッホですわ!
素敵でしたよねーーー!v-344
その後に公開された「ブラック・ブック」と立て続けに見てすっかり虜になっちゃいましてね、
で、一時期、一人でセバスチャン・コッホ祭りをやってました。エヘヘ

ところで、ウルリッヒ・ミューエ氏。
訃報を聞いた時は、ビックリして胸が詰まりました。
あんなに素晴しい演技をした人が、まだ50代なのに・・・・・
彼自身もシュタージに監視されていたと語ってましたね。
これからどんどん活躍して欲しかったのに残念です。。。
  • posted by Puff 
  • URL 
  • 2007.08/07 01:50分 
  • [Edit]
  • [Res]

アチャーw 

Puffちーん♪ (*゚▽゚)/Bonjour♪

セバスチャン・コッホ祭りをされていたのは・・・(≧▽≦)
そういえばPuffちーんのタイプですねぇ。
私的にはもうちょっと華奢な優男系がいいんですよ~(^^ゞ

ウルリッヒ・ミューエさんの作品って、これ以外にはハネケ監督の『ファニー・ゲーム』しか観てないんですよねぇ^^;
ちょっと検索したら、ハネケのほかの作品にも出ているみたいだし・・^^;

生き急いだいのでしょうかぁ~~^^;

なんだかこの作品から!!って気がしてならないので、余計に残念。
松田優作の訃報を聞いた時のような気分です~~~^^;
  • posted by ゆ~こ♪ 
  • URL 
  • 2007.08/07 23:57分 
  • [Edit]
  • [Res]

 

初めまして♪
素晴らしいラスト、それに淡々と進む中で、ヴィースラーが
徐々に変わって行く様子が上手く描いてありましたよね~。
おっしゃる通り、あのエレベーターの中でのシーンは
ドキドキしながら見たんですが、とても印象に残りました。

ウルリッヒ・ミューエさんが出てる映画って、これ以外見たことが
なかったので、これから楽しみ・・と思っていたのに
本当に残念です。

TBさせていただきましたm(_ _)m
  • posted by メル 
  • URL 
  • 2007.08/09 16:55分 
  • [Edit]
  • [Res]

ありがとうございますm(__)m 

メルさん、ヽ(^O^)ノ いらしゃいませーo(_ _)o ぺこっ♪
ウルリッヒ・ミューエさんは殆ど台詞がなかったじゃないですか。
なのに内面の移り変わりが手に取るように分かるでしょ?
ホントに素晴らしい演技力でしたよね。
まだ54歳。
これからですよねぇ。
本当に残念です。

検索でお越し頂いたのでしょうか。
ありがとうございました。

こちらからもTBさせて頂きますね~m(__)m
  • posted by ゆ~こ♪ 
  • URL 
  • 2007.08/10 13:21分 
  • [Edit]
  • [Res]

DVDになったのですねー 

うー 買おうかと思ったら高い・・涙
なんて、そこで泣いてる場合じゃないですよね、劇場で2回観てしまったんですが、レンタルでまた再び味わいたいと思います。 
今度はウルリッヒ氏の訃報を聞いてからなので、余計泣けてしまいそう・・。
えー ハネケ作品に出ているのですか? ひゃ~ん、ちょっと苦手な監督なので観れないじゃないですかー でも頑張って観るかな・・(^^;)
  • posted by マダムS 
  • URL 
  • 2007.08/11 08:57分 
  • [Edit]
  • [Res]

ハネケの中でも・・・^^; 

マダムSさん、(*゚▽゚)/Bonjour♪

私たちが好む系統の映画のDVDは案外高いんですよね~^^;
なので、予約の割引があるうちにポチッとなってしているんですよ~。

「ぐずぐずしていたら定価になっちゃうわ」ってポチッとなってしてる私って、思うツボ???(≧▽≦)

で、ハネケ監督の『ファニー・ゲーム』で、父親役で出ていらっしゃるのですが、ウルリッヒ氏は普通の役なんですけど、何せハネケw
しかも氏の作品の中でもかなり不快な・・・・代表的な作品と言いましょうか(≧▽≦)
とりあえず頑張ってみて下さいwww
  • posted by ゆ~こ♪ 
  • URL 
  • 2007.08/12 01:05分 
  • [Edit]
  • [Res]

お薦めありがとうございます 

ゆーこ。さん、お薦めいただいた「善きひとのためのソナタ」良かったです~!!
緊張感ある展開に目が離せず、加えてそれぞれの人物たちがしっかりと描かれていて。
ミューエさんの静かな演技、ほとんど表情が変わらないのに、ちゃんと変化が伝わってくるんですよね。瞳の力でしょうか。

最後のあの誇らしげな言葉に・・思わず涙が溢れました。
訃報を伺っていたので・・なんだか余計に(涙)

素晴らしい作品の紹介、ありがとうございました~。
  • posted by 瞳 
  • URL 
  • 2007.09/26 21:03分 
  • [Edit]
  • [Res]

よかったです~♪ 

瞳さん、(*゚▽゚)/Bonjour♪
お返事が大変遅れてしまって申し訳ございませんでしたm(__)m

観られたようですね。
そして気に入って頂けたみたいで私も嬉しいです。

ドイツの映画って独裁者とその被害者って感じの作品が多いじゃないですか。
勿論、殆どがそうだったのでしょうけど、こういう人もいたんでしょうね。

最後のあの瞳。。。
本当に印象的でした。

つくづく残念な方を亡くしましたよねぇ。。。
  • posted by ゆ~こ♪ 
  • URL 
  • 2007.09/29 11:08分 
  • [Edit]
  • [Res]

 

こちらにも。以前紹介してくださった
この作品、ようやく観ました(感想まだだけど・・・笑)。壁が崩壊した日 89年11月9日と聞いて、おお~~今日じゃん!!と偶然にと驚き~~・・・。評判どおりの、素晴らしい作品でしたね。ファニー・ゲームは観ているのだけど彼の顔は記憶になくって・・・。
観なおすっていってもね・・・。
そうそう・・・ファニーはリメイクがあるみたいですよね。オリジナルが再度注目されるかな・・
またとっておきの作品あったら教えてね~~
  • posted by みみこ 
  • URL 
  • 2007.11/09 16:19分 
  • [Edit]
  • [Res]

リメイクw 

みみこさん、こちらにもありがとうございます。
ホント、偶然11月9日だったんですね。
凄い~~♪

『ファニー・ゲーム』は見直すのは相当な勇気がいりますよね。
でもハリウッドリメイクが完成したら見てしまいそうです(笑)

なんだかんだ言ってハネケ作品って見てるんですよねー。

こちらこそ、また色んな作品教えて下さいね♪
  • posted by ゆ~こ♪ 
  • URL 
  • 2007.11/12 10:37分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Trackback

トラックバック URL
»»この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)»»この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「善き人のためのソナタ」

公式サイトシネマライズ、公開4日目初回、シネマライズ2F(303席)**********************************************************************評価:★★★★☆

ご案内

ブログ内検索

おみくじ~♪

カウンター

最近の記事+コメント

管理人ゆ~こ♪

ゆ~こ♪

Author:ゆ~こ♪
映画の感想はかなりネタバレしていることがありますのでご注意!

時々我が家の3ニャン達のドリフのコントのようなズッコケ話もご紹介致します。

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

右サイドメニュー

マウスを置いてみて♪

ブロとも一覧


■ ブログ名:にゃんこ日和

預りっ子クラブ

ブロとも申請フォーム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最近の記事

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。